集中力ってすごく大事なものです。
学習にしろ仕事にしろ、何かを成し遂げたいと思うなら、集中力がある方が有利だというのも過言では無いでしょう。
ところが、この“集中力”が原因で、本来であれば気付くことに気付かなかったり、自分の目標を見失ってしまったりすることも少なくありません。
目の前のことに集中しすぎて、全体を体系的に捉えることが出来なくなってしまうということがあるのです。
そんなテーマで2つの動画を作成しました。
東京ドイツ村で実施した、ミスディレクション検証
6人で東京ドイツ村に行き、二人ずつ3組に分かれて、1時間かけて園内のアトラクションをレポートする企画を実施しました。
それぞれ自分のスマホを使ってセルフレポートを撮影し、最後に皆でそれを鑑賞し合ってナンバーワンを決めるというのが、表向きの企画です。
しかし、実はそのうちの一組は、別の日に事前に半日ぐらいをかけてセルフレポートを撮ってありました。
他の二組が1時間という限られた時間内に必死に園内を回って撮影ポイントを探し、レポートを撮っている間に、仕掛人の組はのんびりと休んでいたわけです。
鑑賞時、この仕掛人の動画内の服装が変わっているというところに着目すれば、「いつ着替えたの?」「いつ撮影したの?」と、すぐに気付けるはずなのですが、果たして、他のメンバーは気付けたのでしょうか……?
実際の様子を動画からご覧ください。
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動画からお分かりの通り、他のメンバーは誰一人として、仕掛人の二人の服装がその日に来ているものとは異なるというところに気が付きませんでした!
レポートの内容に気持ちが集中し、自分のレポートの評価を気にしてしまっていたため、客観的に見ることができなくなっていたのかもしれません。
行手を阻むライバルがいるなら、その目を外に向けさせよう
仕事や事業を進めていく中で、ライバルや他社がその道を遮るようなことがあるかもしれません。
つい、正面から抵抗したり対抗したりするかもしれませんが、そんなことをするよりも、その目を外に向けさせてそちらに集中させてしまえば、邪魔する手を緩めさせることができるはずです。
そんなエッセンスを盛り込んで無言劇を作ってみました。
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ライバルと正面から争うには、資金であったり、人材であったり、時間であったりと、大きなリソースが必要となります。
その対抗策に大事な資産を費やすぐらいなら、外に目を逸れさせることの方が楽だったりします。
それがいわゆる、企業スキャンダルネタだったりするのかもしれませんね。
ミスディレクションから学べる本質
マジシャンは、このミスディレクションを巧みに活用して、観客を楽しませています。
人は、一つのことに集中すると、どうしても他の事への配慮が手薄になってしまうということです。
社長というのは、こうであってはなりません。
物事の全体像を常に俯瞰して見ることができなければ、思いが何か一部のことに捉われて、足元が掬われてしまうかもしれません。
そうならないためにも、どんな時にも一歩引いたところから全体を眺めることができるよう、社長力を鍛えていきましょう。